オンライン英会話を効果的に受けるのに文法は必要か?
最初に言っときますが、ぼくは「文法はやった方がいい派」です。
ある日ネット上の英語に関する記事を見ていてこんなことを主張している記事を見つけました。
「英文法が出来ないと英語を話すどころか読む事すら出来ません。」
「エ~!、なに~」と思いました。
オンライン英会話を効果的に受けるのに文法は必要かどうか、という議論がネット上でたくさんされている現状ですっぱり言い切ったなぁと感じたのです。
これを受けて今回は「英会話に文法は必要なのか?」論について考えます。
読むことが出来ないと話すことは出来ない?
「英文法が出来ないと英語を話すどころか読む事すら出来ません。」
これは「英文法が出来ないと英語を話すことはもちろんできないが、その前に読むことも出来ない。」
つまり「読むことが出来ないと話すことは出来ない。」
こういう意味ですよね。
どう思いますか?
無学なぼくですが、ちょっと小難しいこと言わせてもらいます。
日本では識字率が99%(世界ランキング28位)なので実感出来ないですが、世界では読み書きが出来ない人というのは少なくありません。
アフリカだと識字率50%を切ってしまう国がいくつかあります。
(2017年のデータによるとランキングの最下位は南スーダンの27.0% )
識字率50%を切ってしまう国でも、当然人と会話は出来ます。
「文字の読み書きが出来なくても話す事は出来る」のです。
「読むことが出来ないと話す事は出来ない」
これがまったくの間違いであることがわかると思います。
しかし逆にこのことで気づかされた事がありました。
それが次のことです。
日本人は英語に対して音盲
(障害を持つ方にとって不快な表現になっていたとしたら申し訳ありません)
読み書きが出来ない、つまり文盲の人たちが世界には結構な数います。
残念ながら基礎的な教育さえ受けられない環境にいる人たちだと思います。
そしてそうした人たちの中には必要に迫られて英語の読み書きは出来ないが話す事は出来るという人もいるでしょう。
会話が出来るということは文法を理解しているということです。
文法という概念はなくても会話をする上のルールは理解しているということです。
文法がわかっているのに読み書きが出来ない。
それは「文字」自体を知らないからです。
まとめると
文盲の人たちでも当然、会話は出来る
文法通りの話し方が出来る。(ルールは理解している)
しかし書いたり、読んだりは出来ない。
それは文字を知らないから。
これを日本人と英語の関係にあてはめると
日本人は
英語を読む事は出来る
文法をわかっているから読む事が出来る。
しかし会話は出来ない。
それは英語の音を知らないから。
音盲という言葉はありませんが、日本人は英語にたいして文盲ではなく音盲なんだと思いませんか?
ここらへんを掘り下げていきます。
日本人は英語を日本語の音に変換して覚えてしまっている
それは英語を日本語の音に変換して記憶しているから。
TOEIC高得点の人は膨大な数の英単語、フレーズを苦労されて身につけたのでしょう。
しかし残念ながらそれを日本語の音に変換して記憶している人が少なくないのです。
極端に言うとこういうことです。
what are doing now.
ホワットアードーイングナウ
もうちょっと英語に近い音にしたとしても
ゥワラードゥーインネァ
↑この程度
カタカナ(日本語)で書いているんだから実際の英語の音とは当然違いますよね。
日本語の音として覚えてしまっている事が逆に英語の音を聞き取る力の上達にはマイナスになっているんだと思います。
Oh my god !
Oh my god !
最近では、これを日本人が言うと
オーマイガッ
になる。
これってわりと英語の発音に近い音だと思うんですけど何年か前(10年前くらいかもしれないけど)には
オーマイゴッド
ってみんな普通にいってましたよ。
少し進歩というか英語の音が浸透してきたのかなと思える言葉です。
最近ではお笑いコンビ「イグジッド」が広めてくれてる、
put your hands up
プチャヘンザッ
これもいいな。
さて文法の話はどうなっちゃったの?と思われるので話を戻します。
文法は必要だと思います、だけど・・
冒頭で出てきた「英文法が出来ないと英語を話すどころか読む事すら出来ません。」、
ここまで説明してきたように、これには賛成出来ないのですが、僕は「文法は必要だ」派です。
「英文法(ルール)が理解できていないと話すこと、読むことは出来ない」と思っています。
英文法とルールを分けて考える
英文法とルールを分けて考えてみたらいいんじゃないでしょうか?
英文法
「英文法」は日本語で英語という言語のしくみを説明したもの。
主語・動詞・目的語などの用語がたくさん出てきて、それを使って日本語で英語の仕組みを理解する。
英文学などを研究するには絶対必要なもの。
翻訳をする作業などで必要になる「英語と日本語の関係」を理解するのにも絶対必要なもの。
ルール
「ルール」は相手にこちらの意思が正確に伝わるように言葉の順番や未来のこと過去のことなどがわかるように言葉を変化させるなどの決まりごと。
これには日本語が入る余地はない。
文法なんか知らなくたって
文法なんか知らなくたって外国人の恋人を作ればすぐ喋れるようになるよ。
よく言われる事ですよね。
このケースでは「英文法」は知らなくても大丈夫。でも「ルール」は外国人の恋人と付き合っていく過程でじょじょに覚えていくものだっていう事なんです。
そうしないとお互いの意思が通じないでしょ?
「オンライン英会話に文法は必要か」の「文法」はこの「ルール」の事だと思うんです。
日本語で英語という言語のしくみを説明する「英文法」は必要なくても「ルール」としての文法は必要だと思うんです。
というか「ルール」としての文法を理解出来ていないと会話は成り立ちません。
誰はおまえか?。
イベントはすでに来週の火曜日に行われました。
こんな文法(ルール)を無視した会話は成り立ちません。
まとめ
「オンライン英会話に文法は必要か?」
これに対する僕の意見は
日本語で英語という言語のしくみを説明する「英文法」は必要なくても「ルール」としての文法は必要。
これです。
中学生で習うレベルの文法。
簡単なルールとして、これはやっとくとやっぱり楽ですよ。
ただしあくまでも会話をするうえのルールであって会話の音を聞き取る役にはまったく、まったく役には立ちません。
だから
「オンライン英会話の講師のいう事を聞き取るために文法は必要か?」
こう聞かれたらまったく必要ありませんと答えます。
「じゃやっぱり役に立たないじゃん」と思いますか?
オンライン英会話の講師のいう事は慣れてくれば聞き取れるようになります。
そのときにルールを知らなかったら今度は「音は聞き取れているのに意味はまったくわからん」という状態になっていしまいますよ。
だからぼくは「オンライン英会話に文法は必要」派なのですよ。
以上「オンライン英会話を効果的に受けるのに文法は必要か?」という記事でした。
気に入ってもらえたらシェアしてくれると嬉しいです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません